■893シリーズ(1-3)のあらすじ

※海城・パラレルです。3からバクラ受並存。
※1-3は全冊完売してます。


恋傘時雨  2004/12/29発行 [8931.] ※元となった短編はサイト掲載有。
現つ太刀風  2005/5/4発行 [8932.] 
この本は、元々サイト用SSからオフ発行となりました。
そのため、当時から大元のサイトSSはしばらくサイトにUPされており、本に収録した後もたぶんあらすじ用として飾ってた…ような?
記憶は曖昧ですが、当サークルとしては珍しい経緯を辿っているため、当初のサイトSSは引き続きUPしておきます。
尚これは8931というシリーズコードの『恋傘時雨』にも収録されてますが、ページ配分としては15pくらいで(本そのものは180p)、以下にあるあらすじは、書下ろし部分の内容です。
雰囲気としては当初のサイトSSを参考にして頂きたいのですが、「とっくに海城はラブラブ」とか「アウトロー組織の醍醐味がどんどん薄れていく」とか「むしろ近代兵器にシフトしていってる」とか「3から路線変更しすぎだろ!」とか、まあ、いつものロボハです。


D&D [893シリーズの発端SS] 2004/08/30UPくらい 海城 
※R18
  
(これ以降はオフ発行時の書下ろし部分のあらすじ)

 
大和という近代国家の端、運河を隔てた先に半自治を掲げる童実野という町がある。仁義を重んじる風土は大和の文化からは一線を画し、刀と着物を粋とした任侠集団『海馬組』が治めてきた。大和にもかつては荒っぽい任侠集団はいくつもあり、また大和そのものにも保安庁という名の海馬組壊滅・童実野併合を宿願に掲げた組織があった。海馬組はその圧倒的な戦闘能力と団結力で半自治を守ってきたが、時代の流れと共にやがてそれが困難になっていく。先々代の組長はいち早く来たるべき憂慮に備えるため、海馬組と両輪をなす海馬興業を興す。開発技術を世界に売ることで、武力だけでなく金銭面からも童実野を支えた。だがその中核として外部から迎えた剛三郎という男により、先々代の任侠畑の組長は植物状態に陥り、童実野は任侠集団としては粛清を余儀なくされた。  だがその剛三郎も、自らの後継者として外部から迎えた養子、海馬瀬人によって放逐される。中学生になってすぐに、剛三郎に代わり海馬興業の社長となった海馬瀬人だったが、海馬組の組長の座は既に昏睡状態にあった先代へと押し戻し、自らは若頭として実質的な指揮を執った。  伝統的な風土を踏襲しつつ、最新技術の開発などで世界とも渡り合える海馬瀬人の台頭は、童実野に活気と自信を取り戻す。同時に、大和には脅威をもたらした。そんな海馬瀬人が剛三郎を放逐する前、外での実戦演習として城之内組の取り潰しに立ち会う。そこで半ば軟禁されていた組長の息子、城之内克也を保護し、自らの御付として傍に置いた。  時は流れ、二人が高校生になった頃には肉体関係が成立する。だがそれは城之内があくまで御付として若頭、次期組長の海馬に女遊びを戒めるための代償という口実だった。手を出されても苦悩ばかりが鬱積していく中、城之内は幼い頃に生き別れた妹の静香と再会する。父親と離婚した母親に引き取られた静香は、大和で任侠集団とは関係なく育っていると思っていた城之内だったが、静香は海馬組での兄の処遇を不満だと言い、童実野を出るように求める。また親友の武藤遊戯の親戚という名目で転入してきたユーギも、同様に城之内を外へと誘い、『無知は罪』だと断罪する。  二人の誘いに葛藤は生まれたが、抗争中に海馬によって命を救われた城之内は、たとえどんな扱いを受けようが海馬の傍で義理を果たすと決め、断る。  すると、海馬に果し合いが申し込まれた。相手は静香で、海馬を父親の仇だと言う。決闘場で困惑する城之内だったが、ようやくそこでかつて抗争中に自分を殺そうとしたのが父親で、海馬はその父親を撃ち殺して助けてくれたのだと分かる。真実を知り、海馬が御付として傍に置いてくれたのは、たとえ助けるためであっても父親を失わせることになった後ろめたさだったのだと気がついてしまう。それでも恩義には応え、固めた杯を違えることはない。海馬を守るために戦う城之内に、静香は海馬に殺された父親がそのとき兄を殺そうとしていたのだと初めて知り、認めるつもりになった。だが静香に加担していた蛭谷たちは納得できず、そのまま抗争に陥ったところで、海馬は軍事衛星でミサイルを撃破した。  蛭谷たちの用意したミサイルが偽物と分かった上で、童実野の武力を見せつけるためだったと憤慨するユーギは、本名は武藤アテム、大和保安庁の次期長官候補だ。静香から助力を求められ、自ら童実野高校に転入して内偵をしていた。その事実を告げ、謝るが、城之内は親友には違いないと手を握り直す。  すべてが判明した後、海馬もまた城之内を好きだと告げ、二人には仁義以外の絆もできた。  その後、静香は大和で中学校へと入り直し、モクバは中学進学のため童実野の外に出る。要人専用のマンションで隣人となり、施設時代の初恋同士がどう発展するかはまだ分からない。


奇望楼 2006/3/19発行 [8933.]
 翌春、童実野高校で城之内が無事に三年生に進級した頃、長らく植物状態だった組長が息を引き取る。このことにより、童実野は四十九日間は喪に服し、その後は新しい組長が誕生する。長い歴史では必ず内部で血で血を洗う抗争が起きたが、現代では海馬瀬人が若頭として実質支配していたため内紛はない。また昨年軍事衛星の威力を見せつけたため、保安庁も含めた大和の組織も特に干渉することはない。だがかつて剛三郎の子飼いとして海馬興業のみの利権を持っていた幹部たちが大和で興した会社、B-F社だけは虎視眈々と海馬の失脚を狙っていた。  既に素性はばれているものの、次期保安庁長官候補のユーギは、その対策として邀撃要員を送り込んでくれる。本業はハッカーで、付けられた識別名は『盗賊王』。通称はバクラという同年代の男だが、実は城之内は数年前に面識があった。バクラのもう一つの顔として、いわゆる体を使って標的を誑し込む特技があり、異名は『大物落とし』である。海馬への思慕に溢れていても、思い詰めすぎて技術を学びに行ったりしないようにと、海馬が部下に命じて殊更脚色してバクラの色仕掛けの怖さを教え込んでいたためだ。だが当時も、再会した今も、バクラは海馬にも城之内にもそういった興味は示さない。特定のパートナーがいる者と、自分より背が高い男としか寝ないという方針の下、転入してきた際の教室で、一方的に本田を指名した。  誰もが貞操観を声高に主張するユーギへの当てつけだと思っていたが、意外にもバクラは本当に本田を気に入ったかのように懐く。そんな頃、童実野の外に進学したモクバの文化祭に海馬が行った際に、B-F社からの襲撃を受ける。それ自体は撃退したが、腹に据えかねた海馬は、五十日目の襲名式の後、童実野内で新組長のお披露目会を計画する。  城之内はずっと不思議だった。バクラの腕は確かであるし、ユーギも海馬に恩着せがましいことを言っている。だが当のバクラはただ本田に構うだけでまともに仕事をしているように見えない。実はそれこそが任務だったのだと、城之内はようやく海馬から知らされる。本田の父親は優秀な狙撃手だったが、先々代組長と海馬に対し、いずれも暗殺未遂を起こして処刑された。それにも関わらず、本田の家族は海馬組から制裁を受けることもなく、温情で生き長らえている。生い立ちを承知していたB-F社から、父親の仇として海馬瀬人を暗殺することを本田は打診されていた。勘付いた保安庁は、バクラを使って諾否の確認を命じたが、保安庁以外からも仕事を受けていたバクラは本田の決意を聞きサポートへと回る。  そうして海馬が組長を襲名した後、B-F社を代表とした敵対企業ばかりを集めたお披露目会が執り行われる。挨拶の途中で海馬の上にシャンデリアが落ちる。戦闘の口火を切ったのは本田だ。本田のB-F社への答えは『無視』だったが、だからこそ海馬組に売り込めるとバクラが間に立ち、作戦に参加させた。そこで見事な働きを見せた本田は、打診とは関係なく、春休みのうちにかつて父親が所属していた組織を頼って軍事訓練を受けていたらしいと後に城之内は知る。  お披露目会は敵対組織を一網打尽にして終わるが、作戦の終了はそのままバクラの任務終了となる。最初から任務の一環と分かっていても、散々体も重ねた後の本田は喪失感に襲われる。本田がこの作戦で銃を手に取れたのは、バクラのためだったと誰もが分かっている。だが、バクラだけは分かっていない。バクラからは本当に任務だけだったのか、城之内たちが見守る中、保安庁ではない雇い主が現れる。中東のイシュタール家、その軍事部門のグールズ総帥のマリクだ。双子だが名は同じで、兄の方が偽名としてナムと名乗っている。バクラは弟のマリクと懇意であり、仲の良さを見せ付けられ本田は打ちひしがれた。  後に諦めるつもりはないと本田は再び決意するが、一度仕事で寝た相手とはもう寝ない主義らしいバクラとどうなるのか、そもそも再会できるかも分からない。そんな話を褥でしつつ、組長となった海馬から懐刀を渡され、交換し、夫婦としての杯も交わすことになった城之内は、一生添い遂げることを許された。
 






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8931-3までのあらすじです。
再版できなくはない量なのですが(500pくらい?)、需要があるかも謎なので、一応こういう感じで。


ロボっぽい何か